医療保険下の一般病棟では、1床8平方メートルのゆったりと快適な入院環境にて、患者さまの安全、安心、尊厳を大切にした質の高いチーム医療を提供いたします。入院時より退院後の生活を想定し、必要な介護サービス部門(介護医療院、通所介護など)と連携をとりながら、退院まで支援いたします。他の介護サービスについては、地域連携室で対応いたします。経過中当院で対応困難な病状が発生したときは、連携基幹病院と連絡をとり、早急に適切な対応をいたします。病院全体で職種横断的に各委員会が構成されており、医療安全対策、院内感染対策、褥瘡予防対策など日々医療の質の向上に取り組んでいます。
多職種合同の回診
病棟回診には、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、リハビリスタッフ、地域連携室スタッフ、ケアマネージャーなど関係する職種がすべて顔をそろえます。治療の経過に沿って、医師の指示もスムーズに伝わり、各職種間で情報共有ができ、治療・ケアが適切にすすみます。 |
カルテの電子化
カルテ電子化により、各職種がすみやかに患者さまの情報を共有することができ、職種間のコミュニケーションもスムーズになっています。病状の経過に沿って、行うべきことが明確になり、チーム医療の質の向上につながっています。
入退院支援計画
病気の状態により、もとの在宅へ復帰することが困難な方が多くみられます。
入院時より、退院困難な要因を抽出し、経過により回復の可能性が低い場合は、退院後の適切な施設入所などについて、ご家族をまじえて検討いたします。
必要に応じ、当院の居宅介護支援事業所のケアマネジャー、地域連携室担当者なども参加のもと行い、介護保険申請や、変更申請などについてもご説明いたします。医療ニーズの高い患者さまの場合は、当院の介護医療院も入所対象の施設として検討にあがりますので、その際、介護保険の料金説明は医事課担当者がおこないます。以上のように、一般病棟スタッフは、患者さまに関わりながら、介護保険制度に習熟していくこととなります。
ADLカンファレンス
《一般病棟》
一般病棟では、まず早期在宅復帰を念頭において、病棟看護師はじめ多職種でリハビリの取り組みを行います。入院患者さまのADL機能(日常生活動作機能)について、リハビリスタッフ、管理栄養士、地域連携室スタッフ等と週1回カンファレンスを実施。リハビリの進行状況を職種間で情報共有するとともに、病棟での介助方法などについて、看護師、介護福祉士間で個人差のないよう、統一化をはかるとともに、日々の機能訓練により獲得した「できるADL」と、日常病棟で行っている「しているADL」を明確にし、この差をなくするアプローチを病棟スタッフで行っていきます。これにより、実用性のあるADL機能獲得につながります、また、管理栄養士から栄養ケアマネジメントの報告を聞き、喫食率の状況についても確認し、栄養状態悪化の傾向みられる際は、医師へ報告し、食事内容の検討を行うとともに、NST委員会においてもフォローが行われます。地域連携室スタッフは、退院後の在宅生活の場所について、施設となる予想があれば、早めにご家族への情報提供を行いご相談にのります。
嚥下機能訓練への取組み
脳血管障害や、肺疾患などにて、嚥下機能障害を有する患者数が多くみられ、誤嚥性肺炎予防のため嚥下機能訓練に取り組んでいます。経口摂取可能な患者には、嚥下造影検査を行い、嚥下機能を精査、その結果に合わせた適切な食事形態が提供されます。実際の食事摂取の場面では、言語聴覚士、看護師がかかわり、摂食・嚥下状態をチェックします。嚥下造影検査は定期的に行い、嚥下機能訓練にて機能が向上したら、食事形態を変更していきます。このような取り組みの結果、経管栄養から経口摂取可能となった症例もあります。
退院前訪問
病状安定した段階で、入院時より退院後の生活を想定し、ご自宅へ看護師、リハビリスタッフ、ケアマネジャーが訪問し、退院後の在宅生活を行う上で、必要な環境面での対応、福祉用具の使用などを検討いたします。
個室をご希望の方は、看護師に声をかけてください。
個室利用料は下記のとおりです。
一般病棟個室利用料(1日につき) | |
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203号室(個室) |
3,850円/日 |
205号室(二人部屋) | 2,200円/日 |
206号室(個室) | 3,850円/日 |
208号室(個室) |
3,850円/日 |
210号室(個室) | 3,850円/日 |